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西宮の家

西宮の家 (兵庫県西宮市)

監修・写真:マスタープラン/小谷和也設計室
施工   :トクケン
設計・監理:アーキロイド

西宮の家は、築45年ほどの戸建て住宅。
親世代から引き継ぎ、あと20年、30年暮らそうと思うと「まずは『冬は暖かく、夏は涼しい家』にしておいた方が絶対に快適に暮らせる」という見えないデザインの話から始まったリノベーション計画です。
自然素材なので、これからどんどんコックリした空間に育っていきます。

見えないデザイン
・床や壁の断熱改修
・窓を高性能サッシへ入れ替え(先進的窓リノベ事業の補助金利用)
・構造補強(柱の入れ替え、追加)

素材
・壁は珪藻土塗り
・床は吉野杉の無垢フローリング
・天井は吉野杉の板張り

“おおらかな間取り”

断熱改修をすると、家の中に暑いところと寒いところが無くなるので、部屋ごとに区切らずワンルームのようなおおらかな間取りで生活できます。

この写真奥がリビング、手前がダイニング、右がキッチンです。

リビングダイニングの南側の大開口は鴨居(カモイ)で水平ラインを強調し、障子を入れました。それぞれの障子は戸袋に引き込むこともできます。

もともと、一般的な格子状の障子にモダンな家具を合わせていらしたので、以前より大割りな障子にマイナーチェンジ。

お引越し後のインテリアが楽しみです。

“天井を少し低く改修”

改修前は、天井の高さが2.45m、窓の高さが1.8mだったので少し間伸び気味でした。
今回、天井の高さを2.3m、窓の高さを2.0mに変更して、空間を引き締めました。
板の天井にしているので、より引き締め効果が出ているかもしれません。

“リビングの収納で広く感じる工夫”

リビングと廊下を隔てていた壁と扉を無くして、板張りの壁に見える「へだて収納」で裏側と緩く仕切っています。

ここには、ソファを置く予定です。へだて収納の右側にある白いスポットライトは読書灯です。
また、へだて収納左上が抜けているのは、空間の奥行きを感じられるように天井面を繋げています。

新築だったら、へだて収納全体を低く作っていたかも。既存の重要な柱を避けながら空けた穴は、むしろ空間構成を面白くする化学反応になったかなと思っています。

“裏動線と洗面脱衣洗濯室”

左の写真は、へだて収納の裏側。
玄関からリビングダイニングを横切らずにキッチンまで行ける「裏動線」を設けています。
動線の両サイドには、パントリーなどの収納、電話台などがあり、生活には必要だけど雑多になりやすいものが片付けられるようになっています。買い物帰りやゴミ出しなどに重宝し、リビングは綺麗に保てます。

右の写真は、洗面脱衣洗濯室。
山登りが趣味のSさんは、洗濯機の他にも脱水機や多目的流し、収納量が必要でした。
働く場所の洗濯スペースと身支度をする場所の洗面脱衣スペースは、
水廻りをひと続きにする方が便利ですが全く性格が違うので、ゾーンを分けて計画しました。

“LDK”

この写真は、南の開口から室内を見ています。
左側がリビング、右側手前がダイニング、右奥がキッチン、正面奥が洗面脱衣洗濯室。

“キッチンがキレイに見える工夫”

左の写真は、ダイニングからキッチンを見ています。
キッチンのシンク前は、手元が隠れる高さにしています。
ダイニングからは常に片付いたキッチン(かのよう?)に見えます。

右の写真は、裏動線からキッチンを見ています。
キッチン背面には、収納をたっぷり用意しています。

“和室から洋室へ”

お母さんの寝室は、もともと土壁で柱が見えている真壁(シンカベ)の和室だった部屋を洋室に改修。

写真正面にめいいっぱいの大きさの掃き出し窓だったのですが、窓を小さくして欲しいという要望。窓に合わせてミシン台を設(シツラ)えました。

右側は2間(ケン)の押し入れだったので、たっぷりのクローゼットへ変更しました。

“玄関”

左の写真は、玄関ドアから入って正面の景色。
たくさん絵を持っていらっしゃるSさんなので、正面の壁にお気に入りの絵をかける計画です。

右の写真は、玄関ドアから入って右側。
3枚だての建具が並びます。左から、框戸(カマチド)、シナフラッシュ戸、鏡つきの戸。
框戸を開けるとリビングへ繋がる廊下なので、戸を閉めていても玄関の光を感じられるようにしています。
シナフラッシュ戸、鏡つきの戸を開けると、たっぷりの玄関収納です。
一枚だけ鏡付きにして、お出かけ前のコーディネートチェックができるように。